9/5読了
飛行機本。=時差修正本。翼よ、あれがアトランタの灯だ!アトランタイイマチダッタ!LakeHouseの2段ベッドは狭かった!トロントのDELAYは長かった!Vanderbiltばんざーい!これアメリカ本にしたのは、なにげに正解。
ボクにとって、オウム以前インターネット以前期の文化はこれ。
懐かしい。呑気な乙女の想い出心をくすぐられたような気分。
6/2読了
■ゼロ年代の想像力(早川書房)
宇野 常寛 著
Dから借りた1冊。
ひと月くらい前に読了、疑問を解消したのが6/2。
4/10読了
00年〜の雑誌連載ものを04年にまとめた本の文庫版。
「東京フレンチ興亡史」は、ここからの抜粋が多かった。
半分くらい内容が被ってるよな。
4/8読了
友人Kちゃんからの借り物。
TDLキャストの顧客対応エピソード集。
機転の利いた、いいお話よせあつめ。
人生切羽詰まった人が救われる展開のものが多く、ちょっと切なすぎる感もある。
9/16読了
ただでさえ文字を読むのが遅いのに、DSが来てからますますはかどらない。
■リアルのゆくえ - おたくオタクはどう生きるか (講談社現代新書 1957)
東 浩紀&大塚 英志 著
これは期待していたのとはまるで違うベクトルでおもしろかった。
どこまでいっても噛み合わない対談。
理性ある別れ話のような噛み合わなさ。
5/19読了
しかも立ち読み。
■鼓笛隊の襲来(光文社)
三崎 亜記 著
気になってはいるものの、買うほどおもしろい本なのか、本屋に様子を見にいってみた。
短編集だったので表題作品のみそのまま立ち読んできてしまった。
赤道上で戦後最大級の鼓笛隊が発生、襲来。
上陸ポイントでは1000人からなるオーケストラが鼓笛隊を撃退しようと展開しているものの、そのまま飲み込まれて鼓笛隊は勢力拡大してしまう。
最終的な被害=鼓笛隊につられていってしまった人数、12万人…。
と、
とても妄想力を刺激される設定ながら、物語の中心となるある家族のドラマがつまらなくて残念。母親の人生が痛い。お婆さんと子供だけでよかったのに。
マッドハウスでアニメ映画化したら楽しそう。
4/17読了
■味覚を磨く(角川oneテーマ21)
服部 幸應 著
三國 清三 著
先月、ずいぶんと久しぶりに"HOTEL DE MIKUNI"を訪れ、この本を発見。
三國さんのパートと、対談が特におもしろい。
結論からいうと、ボクはしっかりと食育されるべき時期にしっかりと食育されていた。あとは、体系的知識と味覚の意識を磨き続けることで、食道楽の喜びを追求していけるだろう。そんな確信を持った。
パパン、ママン、いきとどいた食育に感謝します。どうもありがとう。
あらためて読んだ三國さんの半生記はかっこいい。人生に対する動機付け部分で、かなり刺激を受ける。ジョーダンやキューブリックなんかを連想してしまうくらい。
「味覚を磨きたければ、美味しいものを楽しんでいる人間の真似をしろ」とある。これは味覚に限らず、五感すべて、人生すべてに当てはまる話だ。感覚が研ぎ澄まされた人間の真似をして、感覚を想像し、感覚を身につける。思いこみの殻を作ってしまってはいけない。
このあたりも、自然にやれている気がするが、初心忘るべからず。
あとは、美味しいもの食べまくれるくらい稼ぐだけだ。
4/15読了
■血と暴力の国(扶桑社ミステリー)
コーマック・マッカーシー 著
黒原 敏行 訳
コーエンの映画を観て、原作を読んでみた。
ずばり、映画の方がずいぶんと楽しめた。
原作には映画では省かれたエピソードもいくつかあるが、どれも不要に感じられる。
そのエピソードがあるからといって、登場人物や彼らと世界の距離感について、特に理解がかわるわけではない。
むしろ、きれいに削ぎ落とした映画版を褒めたくなる。
『NO COUNTRY〜』はオチのわからない映画だと言われている。
たしかにW・B・イェーツがネタだとか、そういうのには気付くわけもない。
ただ、ネタを知らずに映画だけ観ていても、シガーの存在とベル保安官の嘆きだけで、物語は充分に成立している。
残念ながら、原作を読んでみて映画にはない何かが補完された、とは感じない。この小説は日本語だとテンポがよくならないのかもしれない。
コーエンすげー。
4/7読了
■いい人になる方法 (新潮文庫)
ニック・ホーンビィ著
人生の聖書『ハイ・フィデリティ』のニック・ホーンビィ作品。
『ハイ・フィデリティ』では、ほとんど全ての登場人物に感情移入させられたが、こちらの登場人物たちは全滅。
その行動規範と動機付け全ては嫌悪感をくすぐるもので、なにひとつ同意できやしないし、そもそも行動規範も動機付けも存在すらしないのかもしれない。いや、動機付けは、(壊滅的に退屈な生活からの)現実逃避と承認欲求だろう。
利他的な行動は往々にして利己的であるということを意識できない人間のおかげで世の中はヒステリックになる。ケイティもデイヴィッドもモリーもサイテーのクソったれだ(トムはかろうじて救いようがある気がする)。
それでも、ケイティの思考停止プロセスは可愛いすぎるくらいに愛らしい。そのあたり、ニック・ホーンビィ表現の素晴らしいところだろう。そしてケイティは少なくともCDと小説を買う生活、という開き直りには辿り着く。ケイティ的人間には大成功の部類だと言える結論付けだろう。
ケイティ像を、ナオミ・ワッツのような美人を想像しつつ読んでいたのも救いだったかもしれない。
このお話に"いい人"は登場しないところもよい。
おもしろかった。
1/28読了
佐藤 優
高 永喆 著
佐藤氏と高氏の対談本。
第4章まではまるきりおもしろくない。
興味を引かれたのは北朝鮮の話および世界の核軍拡の話。
まず、金王朝の崩壊シミュレーションと朝鮮半島の統一。内部崩壊を目的とした宗教や人道支援のあり方はおもしろい。
そして、中国内部の民族分離独立の可能性について。次の50年、100年で実現するかどうかはさておき、外交的視野のあり方として新鮮。
アメリカの対北朝鮮外交の態度について。見せかけの宥和政策と、共和党民主党の違いについての記述も興味深い。
世界的な核武装ドミノがおこる可能性について。北朝鮮とイランの核保有は国際関係に新たな複雑さをもたらしているのは確か。これはブッシュ政権の怠慢が招いた失態だ。
いずれにしろ、6ヵ国協議の副次的目標が、日本の核武装抑止であるという視点は、今後の北朝鮮問題を見てゆく材料としよう。
日本は、海外から(特にアジア諸国)から見ると、歴史的に軍事国家であるという見方はコロンブスの卵だ。
佐藤氏の著書を読むと、日本のインテリジェンス強化に期待したくなる。
高 永喆:海軍上がりの元韓国国防省海外情報部員。北朝鮮担当官、日本担当官を務める。
1/18読了
梅田望夫 著
「ウェブ進化論」がウェブ世界史だとしたら、「ウェブ時代をゆく」はウェブ生活史だ。
「フューチャリスト宣言」「ウェブ人間論」も合わせて、みんなが読めばいい。これらが世のスタンダードとなってほしい。
Googleはカッコいい。ウェブ世界にそこまで興味を持たないボクでも、Googleのことを考えると、歴史の過渡期にいる臨場感に浸ってワクワクソワソワする。50年、100年先の世界史の教科書を読んでみたい。
梅田氏の、人生に対する構え方は興味深い。あのくらい行動の取捨選択と動機付けがはっきりしていると楽しいだろうな。かなり煽られる。
ロールモデル思考法、組織論、職業観がおもしろい。
ゲイツ財団の話には感激。宇宙開発事業もやってほしい。
梅田氏は、どのように脳内記憶と外部記憶のバランスをとっているのか知りたい。
それにしても、いまだにある種の情報を隠蔽する癖がなおらない。共感できる人間だけでシェアしたいという願望を抱いてしまう。しっかりと反省せねば。
高層ビルで、いい音を聴きながら東京の夜景を見渡しつつ「Web進化論」を読んだらSFだろうな。
12/6読了
久保田 麻琴 著
監修のコンピにはかなりお世話になっている久保田麻琴さんの著書。
読むのに時間がかかった。
紀行モノ的な部分もあり、いたって簡単な文章なのだが、地名、ジャンル名、アーティスト名などの固有名詞を知らなすぎて、読み続ける動機付けに苦労した。
もう少し文章にライブ感のようなものがあれば熱かっただろうに。
80年代バブル時期のワールドミュージック流行りは気になる。ロックな人の中には敵意を持っていた人もいたというくらいだから、けっこうな現象だったのだろう。"High Fidelity"のロブが、彼女をワールドミュージック好きの男に寝取られたときの言い草を思い出す。「アフリカン・ラテン・ブルガリアン・クソッタレのワールド・ミュージック・ファンのあいだでその週トレンディなものなら何でも」!!!
久保田さんもサラームさん系の人だと思ったら、やはり二人はお友達のようだ。
この人たちくらいコアでフラットな耳が欲しい。
11/17読了
■夏への扉 (ハヤカワ文庫)
原題:"The Door into Summer"
ロバート・A・ハインライン 著
ふと、拘束されているが読書は可能な状況となり、一気読み。
名作だとの噂はかねがね耳にしていたが、かなりおもしろい。読んでよかった。
まず、ハヤカワSFの翻訳ものなのに読みやすくてビックリ。物語の展開も軽快なのだろうが、翻訳も上手だと思う。一方で「ヴァリス」が読みかけのまま放り出してあるのを思い出す。ハヤカワじゃないけどね。
「夏への扉」は、SF小説にもかかわらず主人公に好感を抱ける。やや世間知らずではあるが、基本的に意志が強く、自分の行動を客観視できるタイプの人間だ。台詞まわしも小気味よく、タランティーノのダイアローグを連想させる。
SFものに詳しくないが、SFの主人公たちといえば、もっと自意識系の葛藤を持っていて暗ーいイメージがある。
そして猫もよい。猫を犬のように扱う女が猫に好かれないという描写にヤられる。ジンジャーエール好き最高。
後書き解説がなきに等しく残念。57年当時の社会背景とのリンクを補足してほしかった。
11/15読了
中澤圭二 著
「すし匠」の中澤氏による著書。
中澤氏の板前人生を通じて、鮨屋のあり方が語られている。
自己顕示的ではなく、明快かつ真面目に語られているため、気持ちよく読める。
板前と客がカウンターを挟んで直接やり取りする鮨屋は、人間味のある場所だと思う。これは文化として残っていってほしい。マニュアルサービスにはウンザリだ。このままだと『未来世紀ブラジル』みたいな世の中になってしまう。
FUCK YOU マニュアル商売、FUCK YOU グルメメディア、FUCK YOU コミュニケーションに属している自分が好きなだけの輩ども。FUCK YOU ALL!
中澤親方はそんなこと言わないけど。
バブル前、バブル後、インターネット後、という比較で鮨屋が語られるのもおもしろい。
鮨屋に限らず、人と人のコミュニケーションとはこうあるべきだ、という内容。
とても気持ちのいい本。
9/21読了
手嶋 龍一
佐藤 優 共著
『ミリオンダラー』と『国家の罠』の対談。どちらも半年くらい前に読んで、『国家の罠』の方はかなり楽しんだ記憶あり。
最近思うこと、政治に限らず流行や新たな生活様式が定着して、民草が日常とするには、だいたい10年くらいかかるのではないか、ということ。外務省も10年かけてでも進化してほしい。
そもそも組織の改善・改編というのは難しいものだが、それがエリート集団となると尋常ではないのだろう。できる男の嫉妬というのは厄介ね。
日本の課題は国家運営資金の確保と外交だ。外交政策が官僚や政治家の保身手段になるなんて論外、当たり前のように戦略的に振る舞ってほしい。個人的に、政治家よりも外務省官僚機構に期待する。
アメリカ追従路線の話はやや目から鱗。対中国政策の話は同意しきれず。
佐藤さんの1日も早い現役復帰を望む。想像よりもゴツい外見だということを最近知った。ロシア人ともやり合えそうな雰囲気だと思う。手嶋さんについてはまだよくわからない。
それにしても、幻冬舎に新書ってあったんだ。
知らなかった。
8/25読了
■悪徳の栄え(上)(下)(河出文庫)
マルキ・ド・サド 著
澁澤龍彦 訳
上巻は一月ほど前に読了。下巻は旅先で読了。しかも豪華クルージングの船上にて。旅へ持っていくのもどうかと思うよね。
ジュリエットの1人称語りスタイルが素敵。いわゆる「サディスティック」な性的描写が切り口ではあるが、宗教や社会システム批判が主旨だろう。現代社会に当てはめられる構図も多々見られる。普遍的というか人間の本質はかわらないというか。そこがサド小説の面白いところなのかな。
多くの人も言っているように、渋沢さんの隠語翻訳がカワいい。千鳥、お若気 (にゃけ)、表門、裏門、玉門、菊座、栽尾、首尾、気をやる、埒をあける…などなど。まだよくわかってないものもある。
7/26読了
■食人国旅行記(河出文庫)
マルキ・ド・サド 著
澁澤龍彦 訳
サドのユートピア小説。
『シュルレアリスムとは何か』にて紹介されていた1冊。
サドはよく知らないが、この本はイカしてる!
ビュテュア国とタモエ国のどちらが理想郷で、どちらが反理想郷?
時代によって、その概念やイメージって移り変わるんだろうな。この本で展開されるユートピア論を現代に投影すると、それなりに当てはまるのもおもしろい。そして、キリスト教ベースの美徳、悪徳観も然り。
ふと、
ラース・フォン・トリアーの映画を思い出した。ボクの大嫌いな『ダンサー・インザ・ダーク』と、ボクの好きな『Dogvill』。これらは、"美徳の不幸"&"悪徳の栄え"という構図なのではないだろうか?
ということで、いよいよ『悪徳の栄え』読んでみようかな☆
7/19読了
■シュルレアリスムとは何か(ちくま学芸文庫)
巌谷國士 著
1993と94年、計3回に渡っておこなわれた巌谷さんの講演を活字化したもの。
Ⅰシュルレアリスムとは何か
Ⅱメルヘンとは何か
Ⅲユートピアとは何か
メルヘンとユートピアの話がとてもおもしろい!
"メルヘン"の定義、"子供"という概念の歴史は興味深い。メルヘンとは、童話や児童文学とは関係なく、詠み人知らずのおとぎ話であり、作者の自我など存在しないもの、というのが印象的。シャルル・ペローものでも読んでみようかな。
ユートピアの話はさらにアがる。
"ユートピア"概念はヨーロッパ的なものであり、イスラムやアジアの"楽園""桃源郷"とは正反対の"統制された共同体"的存在を意味するらしい。
ルネサンス期のヨーロッパ人には魅力的であったらしいが、ユートピアとはあくまで統制社会が実現すると、ジョージ・オーウェルの『1984』やらH・Gウェルズやら『未来世紀ブラジル』のようになってしまうということ。
サドの『食人国旅行記』を読んでみようかな。
うーん、おもしろかった。
巌谷さんのキャラもナイス。自ら書いている「解説」があたたかい。
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